アニメ映画版「時をかける少女」について

(参考リンク)

・公式ホームページ(角川):(ページへのリンク)

・ウィキペティア − 時をかける少女 :(ページへのリンク)

・Yahoo映画へのリンク(レビュー点数で8/21時点で第1位になっています) :(ページへのリンク)



 本日実は実家から帰還すると共にテアトル池袋のレイトショーで見に行ってきました。実は上映開始が21:00からなのですが、20:20頃に映画館に行ってみたところ、多数の人が並んでる並んでる。思わず「うは、すげえ並んでる・・・」といってしまうほど。それに並んでいる客層は若干男子組が多いが、女子組、カップル、親子連れも結構いました。さすがYahooのユーザレビュー1位や新聞に「中年男性にヒットした映画」、スペインの国際映画祭にアニメ作品として出品されるほどの映画。後から調べて感心してしまいました。

 映画版のストーリーとかは公式HPを見てもらうことにして観想です。とりあえずアニメなのでまずビジュアル関係なのですが、エヴァ貞本義行が手がけてるだけあって、すんなり入れる感じ。客にこびているかんじでもないし。ただし声優さんは「フレッシュな布陣」というウリだったが、その言葉の裏返しで「多少至らない点もあるけど多めに見てねw」というのがぼろぼろでるかんじ。まあ後半になっていくうちにストーリーの良さに引き込まれて、超えの至らない点はかすんでしまいますが。

 で、ストーリーなんですが、「青春」「人生のやり直し」について本当に考えさせられる作品です。原作の方ではおとなしめの主人公が、タイムリープを乱用するわけじゃなく、「時間を超越した愛」的な展開ですが、アニメ版はアニメ版でかなり違った作品に仕上がってるかと思います。

 とりあえず、一回通しで見てほしい作品ですね、決して途中で顔を伏せたり退席したりじゃなく。特に学生さん(中高大あたりかな?)には見てもらって、心に刻んでほしいなと思います。



※ 以下 ネタバレ。改行しまくっときますので見たくない人は飛ばしてねん。





























































 エンディング後の各キャラのその後を考えてみようかと。
 まず紺野真琴ですけど、たぶん千昭が見たかった絵の修復をするために和子おばさんの元で働いて、見事修復・保存をしていくために、そのまま美術関係の仕事に就きそうですね。やりたいことも、「千昭が見たい絵を復元・守り通していく」だろうし。まあタイムリープが残っている可能性は低そうなので、劇中に描かれた和子おばさんのようになりそうですけど。「歴史は繰り返す」。

 間宮千昭は未来で絵に関して何らかの発見をしそうな気がします。そして真琴を想い、泣くと。

 津田功介は藤谷果穂としばらくはうまくやっていきそうだけど、最終的には別れるんじゃないかなーと予想。

 芳山和子は原作のその後って感じでたぶん深町一夫を待ち続けていくんでしょうね、一生。

 その他のキャラは描写が少なすぎて想像は無理ッス;;
 実は「間宮千昭=深町一夫」?説とかもあったりするかもしれませんね。まあ、ありえないでしょうけど。

 けど、本当に過去をやり直し、未来を変えて自分が幸せになっても、その裏で他人が不幸になる。なんか世の中って「幸せ」と「不幸」のバランスがとれてるんじゃないの?って思わせてしまう描写がおおかったっすねー。みんな「過去やり直せたらいいのになぁ」というのがありますが、もしタイムリープの力でやり直せるようになったら、それはそれでむなしくなるんじゃないの?って考えさせられました。ひょっとしたら主人公みたいに、失敗が余計ギクシャクするんじゃねーの?って。けどこの作品の肝の一つなので、別メディアで放送するときはノーカットでいってほしいなぁって思います。将来どっかの地上波2時間映画放送枠「金曜ロードショー」「土曜プレミアム」あたりで流してくれないかなー、って。